愛着障害とは?言葉の意味と様々な意見

愛着障害

はじめに

こんにちは!

最近Twitterなどでよく見かける言葉に「愛着障害」というものがあります。
言葉だけ聞くとなんとなく恋愛愛情に関係した障害である感じがしますね。

そこで今回は「愛着障害」についての記事を書いてみようと思います。

愛着障害とはなにか?

まずは愛着障害についての記載を引用してみます。
LITALICO様には以下のような記載がありました。

愛着障害とは、親などの特定の養育者との愛着形成がうまくいかないことで現れる困難の総称です。

つまり幼少期に親との「愛着」の形成に失敗したことによって起こるなんらかの障害であることがわかります。
これを理解するためには、まず「愛着」という言葉がどういう意味なのかを知る必要があります。

LITALICO様は続いて「愛着」という言葉について以下のように説明しています。

そもそも「愛着(アタッチメント)」とは、イギリスの精神科医ボウルビィが提唱した概念で「特定の人に対する情緒的なきずな」のことです。

乳幼児は特定の養育者によって繰り返し行われる世話によって、特定の人と一対一で、気持ちの面で互いに結ばれます。...(中略)...

その繰り返しによってその特定の人と心理的な信頼関係やきずなが生まれます。これが他者とのコニュミニケーションの第一歩となり、こうしてできた愛着関係を基盤に自立心、ひいては人間関係や社会性の発達につながります。これが心理学における愛着理論です。

ここまで読むと「愛着」とは、幼少期に親や養育者との間に結ばれた信頼や絆のようなものであることがわかります。
つまり、最初に引用させていただいた文の意味は、幼少期に養育者との信頼関係が結ばれなかったことによって起こる困難であるということが言えそうです。

では具体的にどんな困難が発生するのでしょうか?

愛着障害の具体的な症状とは?

以下の論文を参照させていただくと、愛着障害の症状と思われるもの(正確には、発達障害との関係の中で愛着障害が語られている)が羅列してありますが、その中でもツダが気になったものを羅列してみます。
愛着障害と発達障害の特性のある幼児の支援について

① 多動:愛着障害とAD/HD・ASDとの違い
・落ち着きがなく動き廻り、次々にものをさわりながら歩く。
・座っていてもイスを前後に揺らす。
・日や時間により多動になることが多く、家庭に問題がある場合には月曜日の多動が多い。

② モノとの関係:愛着の「移行対象」との関係
・ものを独占して貸せない(反抗期の特性を持続)。
・ものを頻繁になくす(ものを大切にできない)。
・大事なものは、片付けられない(壊せない)。反対に、そう思えないものは極端に乱雑に扱い壊す。

③ 口の問題(口唇期・自立課題)
・指を口につっこむ、指吸い。
・爪かみ。
・がっつくように食べる。

④ 人への接触(脱抑制型)
・人に抱き付く(まとわりつく、衣服に手をつっこむ)。
・1対1の対人関係では落ち着く。
・相手に対しての飛び込みや潜り込むように接近する(混合型の場合は、後ろ向きに接近する)。

⑦ 愛情欲求:注目されたい行動・愛情試し行動・愛情欲求エスカレート行動
・注目されたい行動。
・わざと友だちにいじわるをする(抑制型)。
・発言は自信なさげ。
・愛情試し行動(抑制型):これは許されるか試す(疑心暗鬼)、自作自演の事件を起こし反応を試す
(事件を起こして発見者を装い通告することもある)。

⑧ 自己防衛:目撃されても認めない
・自己正当化するための虚言が多い。
・思い通りならない状況になると他責(人のせいにする)が見られる。

⑨ 片付けできない:AD/HDとの違いは意欲
・忘れ物する:AD/HDは実行機能の問題だが、忘れても平気、なくてもいいと正当化する(愛情の
基基地の不在による)。

いかがでしょうか。
もちろん、上記のような傾向は必ずしも愛着障害の人だけが持っているものではなく、そうでない人も持っている可能性があります。
ですので、当てはまっている項目があるといっても、その人が必ずしも愛着障害であるとは限りません。

愛着障害は治せる?

実は幼少期に形成することができなかった養育者からの「愛着」を再形成することができるという意見もあるようです。
しかも、それは幼少期などの特定の時期にかかわらず、支援者がいればいつでも再形成が可能であるというところが重要なポイントです。
以下の論文にこのことについての記載があります。
愛着障害と発達障害の特性のある幼児の支援について

現在の考え方では、愛着獲得には決して臨界期 はなく、生涯発達として捉えた愛着再形成の支援が可能(近藤,2001;米沢,2012)と考えられてい る。つまり、愛着は適切な支援者が存在すればいつでも再形成できるという考え方が近年の研究から 明らかにされている。

愛着障害は発達障害と共に語られることが多いことからも、子供の愛着障害について焦点が多く当たっているように見えますが、最近では大人の愛着障害も注目されています。
以下の論文では子供から大人まで、ある愛着形成が不安定な家庭環境で育った人の実際のケースをいくつか紹介しています。

崩壊家庭における愛着障害

そして実際に読んでいったところによると、確かに大人の愛着障害であっても、適切なアプローチをすることによって愛着障害の症状が改善されていることがわかります。
このことからも、不安定な「愛着」を再形成できる可能性が高いことがわかります。

愛着障害と発達障害はなにが違う?

「愛着障害の具体的な症状とは?」のところで引用させていただいた論文が示すように、愛着障害を抱える人が示す症状と、発達障害を抱える人が示す症状がとても似ていることから、両者は混同されている場合が多く、専門家でさえ両者を区別することは難しいようです。
しかし、実際に両者には明らかな違いがあるようで、このことについて以下の論文では次のように記載されています。
愛着の問題を抱えるこどもの行動に関する研究

友田(2015)は、愛着障害とADHDは、表面上の症状は似ていても、脳の活動状態 が異なっていると指摘しており、杉山(2007)は、ADHDに最も有効なメチルフェニデートが効かない など、愛着障害と発達障害の相違点をあげている。

また、LITALICO様はこのことについて以下のような記載をしております。

発達障害は先天性のもの、愛着障害は後天性のものである、という決定的な違いがあります。

愛着障害に対する様々な意見

SNSでも話題になっていましたが、愛着障害については様々な意見があるようなので紹介させていただきます。

そもそも「愛着障害」がTwitterでトレンド入りしたのは以下の記事が投稿されたことが理由の一つとしてあるようです。
現代人をむしばむ「愛着障害」という死に至る病

愛着障害に対するツダの見解

ここからは私が愛着障害に関して感じたことを書かせていただこうと思います。
私自身、最初の方で述べた症状に当てはまる項目がいくつかあります。
しかし、ここが難しいところでもあるのですが、実際に私は自分自身を愛着障害であると感じていません。
それは最初に述べたように、愛着障害の傾向を持っていたとしても、その人が必ずしも愛着障害であるとは限らないからです。

私は「じゃあどこからが愛着障害で、どこからが愛着障害じゃないのか」という明確な線引きみたいなことはできないと思っていて、それこそ先の症状がどの程度日常生活に支障をきたしているのかを考慮する必要があると思っています。
つまり、自閉症スペクトラムと同じように、愛着障害にもスペクトラムの考え方を当てはめることができると思っています。

だからこそ、私は自分自身が愛着障害であるかどうかをはっきりさせるより、今自分が自分自身とどのように向き合っていくかが大切だと思うのです。
もちろん私には症状が重い方達の気持ちがわかっていないのかもしれません。
そして、愛着障害について理論的に学ぶことが大切であるということもわかっています。
しかし、何を悩んでも、私たちは私たちにできることをやっていかなければなりません。
だからこそ、これから自分とどう向き合っていくかが大切だと思うのです。

いかがでしたでしょうか。
この記事を「愛着障害」に対する理解を深めるのに少しでも役立ていただければ幸いです。

この記事を書いた人

サノ

「ミニマメンタル」の管理人。
普段からメンタルヘルスに興味があり、元々好きだった「ミニマリスト」と掛け合わせて新たなサポートの形を提供するべく当ブログを設立。

コメント

  1. […] まず、醜形恐怖症の原因として、これは愛着障害とも関わってくるのですが、幼い頃に養育者との適切な関係が結べなかったことが挙げられるようです。 […]

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