「本当の自分」でいることの大切さとは③

メンタルヘルス

概要

私は前回、そして前々回と「本当の自分でいることの大切さ」について記事を書かせていただきました。

「本当の自分」でいることの大切さとは①
今回は「自己受容」と「マインドフルネス」について書いています。
「本当の自分」でいることの大切さとは②
私は前回「本当の自分でいることの大切さ」について記事を書きました。今回はその続きとなります。

今回もその続きとなります。今回の記事も下記の論文を参考にその一部を紹介させていただきます。

MINDFULNESS AND SELF-ACCEPTANCE

どうしたら「マインドフル」な状態になることができるか

前回の記事ではマインドフルネスを実践することがどのようにして「自己受容」つながるのかを書かせていただきました。では私たちはどうやったら「マインドフル」な状態になることができるのでしょうか?

物事の「本質」に目を向ける

冒頭で紹介した論文では、物事の本質に目を向けることでマインドフルな状態に近づけるとしています。

Actively noticing new things in the environment (or actively noticing new aspects of things previously taken for granted) is a hall-mark of mindful thinking. (その場における新しい物事に積極的に気づくことは(もしくはそれまで当たり前と思われた物事の新しい側面に気づくことは)、マインドフルな考え方ができている証拠です)

「マインドフル」な状態であるということは「物事の様々な側面に目が向き、常にそれらの新しい側面に敏感な状態になっていること」であるということがこの論文では繰り返し主張されています。

つまり、私たちがマインドフルな状態になかったとしても、意識的に物事の様々な側面に目を向けることで、だんだんマインドフルな状態に近づくことができるのです。 そして、このようにして新しい側面の探求を続けることが、だんだんと「自己受容」につながっていくことが主張されています。

Active exploration is judgment-free; as individuals continue to actively explore new as-pects of self, they will enhance self-acceptance.((物事の新しい側面を)積極的に探すことは、他の人の評価から解き放たれた行動です。つまり、個人が自身の新しい側面を積極的に探すことで、彼らは自己受容を高めることができます)

「私はまだ発展途上」と考える


人が何かに挑戦して失敗したとき、その人はもしかしたら「私はだめなんだ」や「私にはできないんだ」ということを考えるかもしれません。しかし、このような凝り固まった考え方(rigid)がその人の可能性を閉ざしてしまうことが、上述の論文では紹介されています。

そこで、このような考え方を変えるよい方法として、断定的な言葉を「かもしれない」という言葉に置き換えるということが紹介されています。 つまり、先ほどの例でいえば「私はだめかもしれない」や「私にはできないかもしれない」という言葉に変えるとよいそうです。こうすることで自分に対する断定的な評価を避けることができ、新しい可能性や創造性に気づきやすくなることが示唆されています。

Studies in Ellen Langer’s lab indicated that when rigid words such as ‘‘is’’ and ‘‘am’’ were replaced with ‘‘maybe’’ and ‘‘could be,’’ participants responded with increased production and creativity (Ellen Langer’s labの研究では、「である」といった断定的な言葉が「かもしれない」といった言葉に置き換えられたとき、参加者の生産性や創造性が増したことが示唆されています。)

そして、新しい可能性や発見に気づき始めることで、「私はだめかもしれない」と言った言葉が「私はだめじゃないかもしれない」に変わっていくことが示唆されています。

The very act of replacing the certainty of convictions with the possibility that things ‘‘may be’’ true opens up the possibility that things may not be as one currently interprets them.(確信を「かもしれない」という可能性に置き換える行動は、私たちが現在解釈しているものではない、新しい可能性を切り開くことにつながります。)

つまり、何かに失敗しても「私はまだ発展途上だ」とあえて自分を「あいまい」にとらえることで、様々な可能性を探り続けることが成功への近道なのかもしれません。

難題や矛盾について深く考える

私たちが人生を生きる上で、簡単に解決しないような問題は多々あります。それは人間関係の問題であったり、個人の内面の問題であったりします。例えば「自分の親はあまり好きではないけど、ここまで育ててくれたから憎むに憎めない」という思いは「好き」と「嫌い」という矛盾した感情が混ざりあっています。

上述の論文では、私たちは、こういった矛盾した感情に対して深く考えることで、物事のあいまいさに対する耐性を高め、マインドフルな状態に近づけることが示唆されています。

Actively thinking about paradoxes increases one’s ability to tolerate ambiguity (and decreases the anxiety associated with uncertainty). Increased tolerance of ambiguity is another hallmark of mindfulness.(矛盾に対して積極的に思考することは、個人のあいまいさに対する寛容になる能力を高めます(また、不確かさに対する不安を抑制します)。寛大さが高まることは、マインドフルネスな状態であることのもう一つの証拠です。)

自身の問題のある側面に対して、違った理解を示してみる

人は誰でも欠点を抱えています。完璧な人はいません。その欠点によって何かに失敗してしまったり、その欠点によって人が離れて行ってしまうことも、もしかしたらあるかもしれません。

しかし、もし私たちに「欠点」と呼ばれるような特徴があったとしても、私たちはそれを「長所」と捉えなおすことができます。

例えば、中々ルールを守ることのできない人はその特徴を活かして新しいアイデアを生み出すことができるかもしれませんし、逆にルールを守りすぎてしまう人はその特徴を活かして精密な作業を求められる仕事に就けるかもしれません。

上述の論文では、いわゆる私たちの「欠点」に対して異なった理解を示すことが「自己受容」につながることが示唆されています。

All problems can be seen as useful in some contexts.Viewing purported negative aspects of oneself or one’s life as having a silver lining may serve to increase self-acceptance. (すべての問題は、ある状況では役に立つものであると見ることができます。個人の否定的な側面の意味を考えたり、自身の人生にも希望の光があると考えることは、自己受容することを促進します)

「マインドフルネス日記」をつける


「マインドフルネス日記」をつけることで、人はマインドフルな状態に近づけるということが上述の論文では紹介されています。

Make a point to begin or end each day by writing down the significant events of the day. Look back on the events with the purpose of observing new things and new perspectives about them. Practice at mindfully viewing events and situations in retrospect will enhance the ability to mindfully experience events and situations at the time they occur. (一日に始まりもしくは終わりに、日々の重要なイベントを書き出しその日をまとめてみてください。新しい側面や物事を見つけるために、それらのイベントの振り返りを行うのです。過去を振り返って、起こった出来事や状況をマインドフルに見ることは、これから起こる出来事や状況に対してマインドフルに振舞うための能力を高めることにつながります

毎日ではありませんが、私も日記をつけることがあります。自分の思ったことや考えたことなどを、ありのままに書きつけています。そうして自分の思いを書くことで、自分のことを客観的に見ることができるようになりました。すると、「ああ、自分は思ったより偏った考え方をしていたな」というようなことに気づき、「じゃあ次はもっと柔軟な考え方をしてみよう」というようなことを実感したことがあります。

まとめ

今回も冒頭で紹介させていただいた論文を参考に記事を書かせていただきました。論文内ではマインドフルな状態に至る方法として8つが紹介されていますが、本記事ではそのうち5つを紹介させていただきました。

この論文では一貫して「物事の新しい可能性に気づくことの大切さ」が主張され、それがひいては「自己受容」につながっていくことが主張されています。

私たちが現在の社会に生きていると、まるで確固たる「普通」や「正解」といったものが存在しているように感じます。しかし、本当に大切なことは、「正解」の人生を歩むことではなく、「本当の自分」に気づき、幸せな人生を歩むことではないでしょうか?

3回に渡って「本当の自分でいることの大切さ」について記事を書かせていただきました。3回の記事を概観すると次のようになります。

「本当の自分」でいることの大切さとは①
→「自己受容」と「マインドフルネス」の関係性について

「本当の自分」でいることの大切さとは②
→マインドフルネスの効用。そして「マインドフル」な状態 =「本当の自分」であること、そしてそれがひいては「自己受容」につながっていく。

「本当の自分」でいることの大切さとは③
→私たちがどうやったら「マインドフル」な状態になることができるかについて。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。この記事が皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。

この記事を書いた人

ミニマメンタル管理人

「ミニマメンタル」の管理人。
普段からメンタルヘルスに興味があり、元々好きだった「ミニマリスト」と掛け合わせて新たなサポートの形を提供するべく当ブログを設立。

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