メイクがメンタルヘルスに与える影響とは?

メンタルヘルス

初めに

最近は女性だけでなく、男性でもメイクを楽しんでいたりと、様々な人がメイクをすることを楽しんでいますよね。

メイクをすること、皆さんはどのように考えますか?

たかが、メイクと思う方ももしかしたら、いらしゃるかもしれませんが、メイクをすることの効果、馬鹿にできません。 あなたが思っているよりも、大きいかもしれませんよ。

今回は「メイクすること」があなたにどのような影響を及ぼすかを様々な視点からみていきましょう。

メイクをすることの効果って?


メイクをすることは、その行為自体が自信や満足感を高め、ポジティブな心理効果があると多くの研究で報告されています。(余語ら,1990)

メイクの効果は、阿部・高野(2011) によると、大きく2つの効果があると言われていて。それは、「嬉しい、楽しい、気持ちが引き締まる」 といった気持ちを高揚させる効果と、「安心、落ち着く」 といった人をリラックスさせる効果です。

さらに、鈴木・互(1993) はより具体的にメイクの効果について研究しています。この研究では、メイクの心理作用を5つのパターンに分類しています。
 

メイクの心理作用の5つのパターン

①積極性の上昇・・・人に会いたくなったり、何かしたくなったり、モチベーションを向上させる

②リラクゼーション・・・気持ちが穏やかになる、安らぐ、落ち着いたといった癒しの効果

③対外的な気分の高揚・・・表情が明るくなったり、姿勢がよくなるといった、気分の高揚によって、素振りや行動が変化する

④対自的な気分の高揚・・・嬉しくなったり、気持ちが晴れやかになったりと、ポジティブな気持ちを感じる

⑤安心・・・気持ちを穏やかにし、気持ちの安定をもたらす

この5つの効果には、年齢的に差異があるようで、20 代では積極性の上昇、30、 40代では対外的な気分の高揚、50代ではリラクゼーションが強いという傾向が明らかにされています。
 

引用:
女性の精神的健康に与える化粧の効用
メーキャップをしたときの気持ち 化粧心理学 化粧と心のサイエンス
化粧と感情の心理学的研究

メイクは、感情の調整機能装置?

メイクについて別の側面からも考えたいと思います。

メイクが一日の感情に好影響を与える!?

メイクの効果は大きく分けると、気持ちを高揚される効果と、気持ちをリラックスさせる効果の2つだというお話をしてきました。この効果って生活リズムに即したもので、行動を支えるような形で発揮されている面もあるのです。

これはどういうことかというと、

起きて、出かける前にメイクをすると、気持ちが高揚したり、リラックスする効果を得ることができる。
ポジティブな気持ちに切り替わって、これからの活動に弾みがつく!

また、メイクって大抵、外出する前に行いますよね?そういう時ってこれからの予定を考えながらメイクすると思います。

例えば、今日はデートだったとしたら、相手のことを考えながら、メイクをしたりおしゃれをするわけです。

また今日は大切な面接だって思ったら、それに合わせたメイクをしますよね。つまり、化粧をすることは「公」の自分のスタイルを形成する準備運動の面もあるわけです。

そして、帰宅したら、メイクを落として、スキンケアを行いますよね。スキンケアもメイクの1つです。このスキンケアを行うことは、あなたをリラックスさせ、公のあなたから素のあなたに戻す作業でもあります。 ありのままの自分に戻って、リラックスするためのきっかけにもなるのです。

公私の切り替え効果がある


このように、メイクは、朝は、気持ちを高めてあなたを励ましてくれ、夜は、リラックスをもたらし、あなたに癒しを与えてくれる面もあります。

つまり、メイクをすることは公私の切替に関係する行動ともいえます。この考えると、化粧は日常生活の中に組み込まれた感情調整機能装置の役割もあると言えますね。

メイクには様々な効果があることがわかってきましたね。その効果を使うためには、意識することが大切です。

朝は何かとバタバタしたり、早く起きるのが大変なこともあるかとも思いますが、メイクしたことで自分にどんな気持ちの変化が起きているか、意識して見てください。

もしくは、いつもよりも少しメイクにこだわってみてください。それだけで、少し気持ちが上向きになるかもしれませんよ。

うちに帰ったら、自分へのねぎらいの気持ちを意識しながら、スキンケアを行ってみてください。少しの工夫で明日への活力になると思います。

メイクの効果と合わせて、香りの効果も研究されています。レモンの香りはやる気を高め、ローズの香りはリラックス効果があるようです。化粧品の香りにもこだわってみると、さらにメイクの効果が高まるかもしれません。

引用:化粧と感情の心理学的研究
 

メイクアイテムごとの感情の効果


ある研究では、メイクアイテムごとに女性が体験している感情の違いについて研究しています。

メイクをする時は、実は様々な感情を経験していて、アイテムによって、変化があることがこの研究では明らかにされています。 アイテムごとの効果の違いにも注目すると、もっとメイクがもたらす心の変化を感じられると思います。
 

メイクアイテムごとの効果の違い

  • 化粧水・・・リフレッシュ
    顔を洗って化粧水を塗ると、爽やかな気持ちになりますよね。気持ちを一新させてくれる効果が化粧水にはあるようです。

  • 乳液・クリーム・・・幸福、満足感、贅沢感
    乳液やクリームは化粧水よりも一般的にしっとりしています。そのテクスチャーも要因にあるようですが、肌を労るように、丁寧に肌に触れることで、満足感を感じるようです。

  • リップ・・・活動的
    リップを塗ると、顔の印象がパッと変わって、一気に華やかになりますよね。リップはあなたのテンションを上げてくれるアイテムです。

  • チーク・・・活力
    チークを塗ることで、血色をよく見せることができます。鏡に映る自分の顔をみて、今日も1日頑張れそうな気がしてくるのかもしれません。

  • アイシャドウ・・・好緊張
    好緊張とは、いい意味で緊張感があるということで、気持ちが引き締まるということです。アイシャドウは陰影をつけ、目を大きく見せてくれます。見た目がキリッとすると、気持ちも引き締まっていくのでしょう。

こうしてみてみると、メイクには、あなたを少し後押ししてくれる効果もあると言えますね。

今日は少し元気にいきたいと思った時、好きな色のリップを塗ってみるといいかもしれません。

疲れたなーと思ったら、スキンケアに時間をかけてみると気持ちが落ち着いたり、リフレッシュしたりできるでしょう。

また、どのような時にメイクよってポジティブな感情を生じやすいのかについても研究されています。(河島,2015)

それによると、スキンケアを行っている時は、「肌を触った時」や「手触り」「弾力のある」等の肌に触れている時がもっともポジティブな感情が生じやすいようです。

スキンケアする時は、ゆっくり時間をとって、肌の感覚に集中してみるとより、リラックスできるかもしれません。

メイクアップする時は、「鏡を見た時」「仕上がりを確認した時」など の視覚によって変化を感じた時がもっともポジティブな感情が生じやすいという結果が報告されています。

引用:
化粧と感情の心理学的研究概観

まとめ

ここまで、メイクの心の効果をみてきました。いかがでしたか?

メイクは基本的には、心に良い影響をもたらしてくれることが多いです。大変な毎日の中で、メイクはあなたに安らぎや元気や自信をもたらしてくれます。メイクを楽しんで、自分らしく毎日を楽しんでくださいね。

この記事を書いた人

ことり

心理系大学院に通う、大学院生。カウンセラーを目指し、臨床心理学について学んでいる。学んだことを言葉にして、伝えていくことで学びを深めていきたい。

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