リモートワークがメンタルヘルスに与える影響とは!?

メンタルヘルス

最近増えてるリモートワーク 実は・・・ストレスに?

新型コロナウイルスの感染拡大防止を受けリモートワークに踏み切る会社も多くなってきていますね。

そもそもリモートワークとは英語では「remotework」と表記され、「remote=遠隔・遠い」、「work=働く」の二つが合わさってできた造語です。

まとめると「遠くで働く」ということですが、オフィスから離れたところで働くということで、働く場所に囚われない形で働くということですね。似た言葉に、「テレワーク」という言葉がありますが、意味はほとんど同じなようです。

リモートワークには、出社の負担や、自由に働けるというメリットもありますが、デメリットもあり、リモートワークだからこそ、生じるストレスもあるようです。そこで、今回はリモートワークとメンタルヘルスの問題について考えていきたいと思います。

リモートワークの一番のストレスは?


リモートワークの中で一番ストレスとして考えられるのは、「仕事とプライベートの切り分け」です。

実際、4 割近くの人 がテレワークのデメリットとして「仕事と仕事 以外の切り分けが難しい」と回答しているようです。一見自由度が高いテレワークなぜ、プライベートとの切り分けが難しいと言われるのでしょうか。

その理由には「労働時間」が大きく関係しています。

リモートワークは、自由に働くことが出来ますが、それはデメリットでもあり、労働時間の管理が難しく、働く時間も本人の裁量に任せられる部分があります。また自宅で働いている在宅勤務者の勤務時間や働きぶりを観察することはできないので、リモートワークでは「成果」が重視される傾向にある様です。

リモートワークに慣れてないうちは返って労働時間が伸びてしまう元々プライベートだった時間も仕事してるということもあるかもしれません。

このように、環境的に、状況的にも仕事とプライベートの時間がはっきり分けられなくなってしまうことでストレスに繋がりやすくなると考えれます。

働くことによる疲労は、仕事から離れることで、回復に向かうという特徴があると言われています。

仕事とプライベートを分けるということは働く上でとても重要なことなんです。心理学用語にサイコロジカル・ディタッチメント(Psychological detachment/心理的距離)という言葉があります。

これはドイツのサビーネ・ソネンターグ教授によって提唱され、注目された概念で、「仕事のストレスや疲労の回復には、仕事を終えて、物理的に仕事(職場)から離れるだけでなく、心理的にも仕事から離れることが重要であること」を主張しています。

リモートワークは、物理的にも、心理的にも仕事から距離が取りにくい様な側面が多いのでストレスや疲労が溜まらないように、仕事と距離を取ることをより意識的に行うことが大切です。

参考:
テレワークの現状と課題--在宅勤務および在宅ワークの考察
日本人の働き方と「働き方改革」 : 長時間労働の是正およびテレワーク導入の課題
「テレワークは、生産性の向上、家庭生活と仕事の両立等に効果をもたらす」
~「情報通信機器を利用した多様な働き方の実態に関する調査結果

リモートワークの働き方の大変さ


リモートワークという働き方は、元々欧米の働き方からきています。

欧州では、各自に業務が割り振られる形が多い様で、個人それぞれが働くことを前提にしている企業が多い様です。しかし、日本の企業は、個々人がお互いの業務をカバーするなど.連携しながら仕事を 遂行していることが多いと言われています。

ISSP(International Social Survey Programme)の調査結果によると、

「仕事を自分一人でできると思うか」という質問に対し、
・どちらかといえばという回答も含めて「できる」 と答える人が西欧や北欧ともに 8 割以上を占めるが、
日本では 2 割程度

であることを示しているそうです。

急にリモートワークに切り替わったという方の中には、今まで違う働き方に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。リモートワークという新しい働き方は、メリットの部分も多いですが、急には対応しにくい面も多いと思います。

リモートワークにはコミュニケーションがとりにくいという難点もあるようです。対面で話せていたのに、画面上に切り替わるとコミュニケーションが取りにくい面も多いですよね。

参考:日本人の働き方と「働き方改革」 : 長時間労働の是正およびテレワーク導入の課題

リモートワークを行う上でのメンタルヘルスケア

リモートワークのメンタルヘルスケアで気を付けるポイントは、前述でもお話しましたが、「サイコロジカル・ディタッチメント」です。

自宅にいても、仕事からうまく自分を切り離すことができる人は、リモートワークを有効に活用できるが、仕事から自分を切り離すことが難しい人は、リモートワークを実施した際に公私の区別がつきにくくなり、精神的健康に影響を及ぼす可能性があると研究で言われています。

仕事をプライベートを切り離すことがメンタルヘルスにおいて重要なポイントです。

切り離すためにはまず仕事とプライベートのメリハリを作ることがとても大切です。 何時に起きて、何時から仕事をするのかなど、仕事をする上でのタイムスケジュールを決めて置くといいと思います。また今日どんな仕事をするのか、仕事をどこまで進めるのか、タスク管理をしていくのもとてもいい方法です。まずは、同じリズムで仕事を行い、規則正しい生活を送ることを意識しましょう。

休日に休むということも、サイコロジカル・ディタッチメントでは大切ですが、日常的に仕事から距離を取ることを意識することも大切です。

仕事から距離を取るというのは、仕事についての作業をしないということではなく、仕事について考えないということまで含みます。何かに没頭したり、リラックスすることで、仕事のことを考えない時間を作るようにしましょう。

ヨガなどのエクササイズや音楽を演奏するなど、自分の好きなことで没頭できることを探してみてください。瞑想やマインドフルネスを習慣とすることも仕事から距離を取ることを促進すると言われています。

逆効果なのは、仕事に関係する活動です。

たとえば仕事仲間と気晴らしに電話することなどもあまりお勧めではありません。その場で仕事の悩みや上司の愚痴などが話されると、仕事モードに頭が切り替わってしまうからです。仕事について考えない時間を作るということも大切です。

ただ、仕事について人と話すということはもちろん大切です。リモートワークであると対面ではない分、仕事で困ったことや、仕事の愚痴を同僚や上司に相談しにくい面もあると思います。

だからこそ、仕事のことで困ったことがあったら、いつも以上に相談してコミュニケーションをとっていくということが大切だと思います。

どうしても仕事のことを考えてもやもやしてしまうという時は、手軽なリフレッシュ方法として、呼吸法を行って見るといいと思います。通常の胸式の呼吸から腹式の呼吸にすることで心身ともにリラックス出来ます。

呼吸法

6秒かけて、息を吐き出す

仰向けになって、口をすぼめ、お腹をへこませるようにしてゆっくりと息を吐き出してください。ここでのポイントは、おへその数センチしたの丹田に手をあて、意識を向けることです。

4秒かけて息を吸う

お腹を膨らませながら、鼻から息を吹き込んでください。

これら二つを繰り返し行うことで、徐々にリラックスしていきます。

新型コロナウイルスの感染拡大という大変な状況ですが、体だけではなく、自分の心の健康状態もチェックしていくことがまず大切です。ストレスを感じたら、それに対応できるような方法を試してみてください。

参考:【最新研究】仕事ストレスから回復する習慣とは?

 

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この記事を書いた人

ことり

心理系大学院に通う、大学院生。カウンセラーを目指し、臨床心理学について学んでいる。学んだことを言葉にして、伝えていくことで学びを深めていきたい。

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